小学生の親向けペアレントトレーニングを受講!子どもの行動を変えるには、まず親の対応を見直そう
ペアレントトレーニングってご存知ですか?
ペアレントって英語で親という意味ですよね。
ペアレントトレーニングとはずばり、親の育児トレーニングです。
よく、障がいっ子の親の間では、
「○○病院でやってたペアトレ行ってきたよー」
なんて会話も出るほどなのですが、そうでない方にはあまり知られていない様子のペアレントトレーニング。
学校の担任の先生と通級の先生にも、
「今月から私、ペアレントトレーニングを受けることになりました。」
と一応近況報告的な感じで話をしたのですが、
「なんですか?それ・・・」
と聞かれた上に、
「学校で気になっていることがあるので、この辺のこと細かく聞いておいてください。」
と紙にリストを書かれて渡されました(汗)
いや、待って。ペアレント(親)のトレーニングなんですってば!
この記事はこんな方に読んでほしい
- ペアレントトレーニングって何?と知りたい人
- ペアレントトレーニングを受けてみたい人
- ペアレントトレーニングの概要を知りたい人
私自身、ペアトレを受けるのは2回目なのですが、自分のおさらいを兼ねてペアトレの概要をまとめたいと思います。
障がいがある、なしに関わらず、育児に役立つことだとおもうので、ぜひ気になる方は読んでみてください。
障がいがある、なしに関わらず、育児に役立つことだとおもうので、ぜひ気になる方は読んでみてください。
ペアレントトレーニングとは?
marcisim / Pixabay
ペアレントトレーニング、略してペアトレは、親の育児トレーニングと書きましたが、育児って悩みがつきものですよね。
ペアレントトレーニング、略してペアトレは、親の育児トレーニングと書きましたが、育児って悩みがつきものですよね。
- 「なんでうちの子はいうこと聞いてくれないんだろう。」
- 「ぐずってばっかりでどうしたらいいのかしら・・・」
- 「かんしゃくを起こされるのが怖くて、機嫌取りの毎日。こんな育児で大丈夫?」
そんな育児の悩み。誰しもにあるかと思います。
このような親を悩ませる子どもの行動に寄り添い、子どもを変えるのではなく、親が行動を変えて子どもの行動を少しずつ改善していく・・・
このような親を悩ませる子どもの行動に寄り添い、子どもを変えるのではなく、親が行動を変えて子どもの行動を少しずつ改善していく・・・
ペアトレってどんなことをするの?
ペアトレの基本は子どもの行動を冷静に3つの行動に分けることから始まります。
- 良い行動、好ましい行動
- して欲しくない行動、好ましくない行動
- 危険な行動、許しがたい行動
ひとつずつ、具体的に解説していきますね。
良い行動、好ましい行動とは
これはなんとなく想像できるのではないでしょうか。
好ましい行動とは、「もっとしてほしい」「どんどん増やしたい行動」ですよね。
例えば、
- 自分でお箸を持って食べる
- 自分で着替えられる
- トイレに行く
といったような身辺自立的なものから、
- 挨拶をする
- 人の話を目を見て聞く
- 交通ルールを守って歩く
などの社会的ルールなものまで。
じゃあ、「テレビを長時間見ない」「弟に優しい」「テストで100点を取る!」というのも好ましい行動に入ると思いますか?
うーん、それはちょっと微妙なラインです・・・
じゃあ、「テレビを長時間見ない」「弟に優しい」「テストで100点を取る!」というのも好ましい行動に入ると思いますか?
うーん、それはちょっと微妙なラインです・・・
ここでいう行動とは、あくまで「〜をする」というものです。
- テレビを長時間見ない
- 友だちと喧嘩をしない
ではなく、
- テレビを決められた時間だけ見て辞める
- 友だちと仲良くする
- 弟におもちゃを貸してあげる
- 笑顔で挨拶する
して欲しくない行動、好ましくない行動
- トイレを我慢する
- 朝起こさないとずっと寝ている(✖️「朝起きない」は「〜しない」なので行動に入りません
- 人の話に割り込む
- ゲームを一日中ずっとしている
などが、よくあるして欲しくない行動に当てはまりますね。
思わず怒ってしまいたくなるような、子どもの行動がこの「好ましくない行動」に該当します。
思わず怒ってしまいたくなるような、子どもの行動がこの「好ましくない行動」に該当します。
危険な行動、許しがたい行動
よく、「好ましくない行動」とごっちゃになってしまうのが、この危険な行動に該当する行動です。
危険な行動とは、命に関わる行動、人に迷惑をかけてしまう行動のことです。
- 信号を無視する
- 人の頭をたたく
- 高いところに登る
など、命に危険がある、人に被害が及ぶ行動が「危険な行動」に分類されます。
行動を分類したら、それに対する親の行動を考えよう
子どもの行動を3つの行動に分類したら、それに対する親の行動を見直していきます。
好ましい行動に対しての対処法
まず、好ましい行動にはやはり「褒める」ことが重要です。
子どもは何より親に褒められるのが本当に嬉しいもの。
年齢が小さいうちは、「すごいね!」「かっこいいね!」と簡単に褒めるのもいいですが、できれば成長すればするごとに「具体的に」褒めるといいそうです。
「小さい子に合わせてゆっくり歩いてあげたんだね。さすが4年生だね。お兄さんらしくなってきて、お母さん嬉しいな。」
「ゲームを時間通りに終わらせたんだね。ちゃんと時計を意識しながらできるようになったんだね!」
そして、何より大切なのが、褒めるタイミング。
時間が経ってから褒めるよりは、すぐに褒めるのが効果的です。
大人もそうですよね。1ヶ月前のことを褒められても、嬉しいのは嬉しいでしょうが、その時の自分の達成感とともに褒められた方が嬉しさも倍増です。
こちらの図は、褒めると子どもにどんな効果があるか、を示した図です。
褒められると嬉しくて、もっと褒められたい、褒められたいから好ましい行動をしよう、と考え、自然に好ましい行動が増えていく、という仕組みです。
「いいことをすると褒めてもらえる、認めてもらえるんだ」
という経験が、子どもの自己肯定感をアップさせ、また親の子育てへの自信に繋がるのです。
好ましくない行動に対しては?
好ましくない行動を子どもがすると、私もそうですがついつい怒ってしまいます。
「なんでゲームをやめないの」
「ご飯を食べてる時に歩き回っちゃダメでしょ!」
「早く着替えなさい!」
ついつい私も言っちゃうやつです。
けれど、好ましくない行動を叱ると、子どもには次の図のような影響があります。
やはり、子どもは叱られるのが嫌です。
叱られると自信をなくしたり、叱られるのが平気になったり、どうでもよくなったり。
むしろ、もっと悪いことをやりたくなったり。
子どもって、大人の気をひきたくて、わざと大人が嫌がる行動をすることもあるので、そうなることは避けたいですよね。
ここでの対策は、しばらく放っておくこと。
その行動を無視するのです。
叱りたくなっても、しばらく我慢。
そしてふと、子どもが好ましい行動へと移った瞬間を欠かさず褒めます。
「ゲーム、何も言わなくてもやめられたね」
「お、ご飯を食べるために戻ってきたんだね!偉いね!」
朝など、着替えないと学校や園に遅刻しちゃうって時は、無言で着替えさせることもあります。少しでも協力してくれると、
「お、手をあげてくれたんだ!ありがとう!」
と、いうようにしています。
なかなか親も我慢勝負なところがありますが、叱ってもいい方向にはいきづらいというのが、子どもの特徴。
特に小さい子や障がいのある子はそうなんですよね、失敗よりも成功からの方が学べることが多いんですよね。
危険な行動に対しては?
危険な行動は必ず体を使ってでも止めましょう。
道路に飛び出したり、人を叩く、明らかに迷惑をかけてしまう行為はしっかりと叱ります。
この場合の人、とは子ども自身は除き、ママを叩く、パパに暴言を吐く、なども迷惑な行動です。
子ども自身の命に危険が及ぶのは元も子もないですし、人にけがをさせることはどんな社会に出てもNGです。
ゲームをやめない、ご飯を食べないなどのあくまで「あまり好ましくない行動」である場合と、命に関わる、人に迷惑をかけるなどの「許しがたい危険な行動」をしっかり見極めることが必要です。
- 叱らず見守って「好ましい行動」につながるのを待ってもよい行動なのか
- すぐにでも止めなければいけない危険な行動なのか
この点を即座に見分けていくのが、ペアレントトレーニングの第一歩です。
まとめ
今回は子どもの行動を3つに分類し、それに対する対処法をまとめました。
して欲しくない行動と、危険な行動で対処法が異なってきますので、まずはそこを見極めるのが難しいですよね。
長くなったので、ペアトレ流子どもの褒め方、については次回まとめていこうと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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